移住希望の方が島を下見に来られたとき。まずは中島の魅力を深く知ってもらうことが第一。農音では、島内ガイドの活動を積極的に行っています。中島を一周するとおよそ25km。300円のご寄付で島内一周ご案内にかかるガソリン代がまかなえます。

平地の少ない中島には、石垣の段々畑が多くあります。石垣は柑橘の品質を高めるだけでなく、その見た目の美しさは観光資源としての価値があります。近年、増加の一途を辿っているイノシシにより、島内各地で石垣が崩されて問題となっています。3,000円のご寄付で、石垣を幅1m復旧するコストがまかなえます。

瀬戸内海国立公園にも指定されている中島。朝夕に海岸沿いを走るとその多島美が世界に誇れるものだと実感します。中島近海は点在する島の影響で海流が複雑で、本州や四国から多くの漂流物が打ち上げられます。農音では、これらの回収作業を中心に海岸清掃活動も行っていきます。6,000円のご寄付で1回の清掃が行えます。

移住促進＆地域活性を拡大するには、活動の告知が必要不可欠です。農音では、分かりやすく活動を紹介し、より多くの方々に中島の魅力や農音の活動を伝えるためのパンフレットを製作しています。20,000円のご寄付で1,000部のパンフレットが製作できます。

いただいたご寄付は、NPO法人農音が営農する畑での柑橘苗の購入費として大切に使用させていただきます。

1口（100円）で廉価な苗が1本購入できます。安い苗は育つかどうかが運に左右されるところが大きいため、博打要素が強め。

6口（600円）で、一般的な苗が1本購入できます。正常に生育する可能性はこちらのほうが上。上手く育てば5年目から収穫できます。

民間主導で行う農音の移住促進活動。そのキモは、フランクなコミュニケーションを通じて相互理解を深め、移住希望者の深意に沿う形での移住をサポートするところにあります。移住希望者は視察来島の交通費だけでもかなりの金額を負担することになるため、負担をなるべく軽減できるよう、現地アテンドに関する経費は頂かないことにしています。

とはいえ、1組の希望者が移住するまでには少なくとも3〜4名のスタッフが空き家探しや、農地、場合によっては職探しまで奔走します。……実はここにかかる人的コストはそうとうなもの。行政のバックアップ体制が整うまでは、完全に無償で動かざるを得ないのが現状です。

農音で管理する畑は、1反（300坪／990㎡）当たり年間10,000円の借地料でお借りすることにしています。

耕作放棄地の増加が鳥獣被害を拡大し、営農を困難にする負のスパイラルの第一歩。園地が放棄される前に、耕作地として残していくことが中島を柑橘産地として生き残らせるための最善策となります。