営農活動

畑を守り、そして続けるために。

畑を守る

少子高齢化の島、中島では耕作放棄地の拡大が止まりません。
農音では高齢化で手放されていく畑を受け継ぎ、すでに放棄されている畑を積極的に再生していきます。

およそ柑橘は、2年放置すると雑草に畑が侵食されて木が死んでしまいます。一度死んでしまった柑橘の畑を再生させるには雑草を刈り、土を作り、苗から植えても実がとれ始めるのに5年。一口に再生と言っても、それだけの年月がかかります。そして耕作放棄地は年々増えるイノシシなどの害獣の格好の棲み家。移住者たちが狩猟免許をとることによって地域住民の安全を守り、畑を被害から守ります。

青い空と海、緑の山肌に点描画のように散らされた橙色。誰もが心癒されるこの景色を守るため農音は毎日畑に出かけていくのです。

技術を継承する

中島の柑橘栽培技術はまさに文化といえるもの。日々自然と対話しながら、果実ひとつひとつに日光が当たる量、風の通りを緻密に計算して剪定・摘果し、糖度を上げるために土を作り石垣を組みます。生産農家が減り続けている島の現状。その文化を継承できるタイミングはまさに、今です。

農音や農音を介して移住した人たちが管理している畑は、合わせてすでに4ヘクタール。中島の柑橘栽培が始まってから100年以上、島の農家さんが大事に大事に守ってきた畑を、しっかりと受け継ぐ。そして、あの美味しい柑橘たちを日本中に届け続けたい。未来の子どもたちにも食べ続けてもらいたい。

そのために今、島にいる沢山の先生に囲まれて、農音は成長を続けています。